[和泉市]本紙記者、ピアノで魅了|久保惣記念美術館

投稿者 記者・ 杉本

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12月10日、久保惣記念美術館Eiホールで「ゆきとこずえの癒しのピアノコンサート〜愛と平和に想いを寄せて〜」が開催された。色違いのお揃いドレスで登場した本紙記者の山本こずえさん(晴美台)=写真右=と林ゆきさん(西宮市)=同左=がピアノ演奏を披露した。

山本さんはリスト『愛の夢』や坂本龍一『戦場のメリークリスマス』などを生き生きと、林さんはショパン『革命のエチュード』やベートーヴェン『月光』などを瑞々しいタッチで演奏。来場者は豊かな響きに酔いしれた。

山本さんは国立音大に進学したが、ピアノの道を歩むことを悩むようになり、早稲田大学に入学し直してピアノから完全に離れた。転機になったのは深刻なメニエール病。床に臥せる日々の中、起き上がれるようになったら好きなことをすると決意してピアノを再開した。「久々に弾いた時、ピアノの和音の美しさに衝撃を受けました。これこそ自分が求めていたものだという感覚でした」と山本さん。以来、記者との二足のわらじをはきつつ、約20年のブランクを乗り越えてコンクールに入選するまでになった。

友人で同い年の林さんは大阪教育大学大学院ピアノ専攻修了、日本バッハコンクール金賞という経歴の持ち主。彼女もまた手のジストニアに苦しんできた。

「病気で苦しんだ私達だから出来る演奏で、音楽の喜びと癒しを届けたい」と、2人で演奏活動を始めた。

2回目となる今回のプログラムはコロナ禍やウクライナ戦争で殺伐とした心を癒す美しい曲ばかり。アンケートで寄せられた「癒されました」「また次も来ます」という声を励みに、これからも2人で『癒しのピアノコンサート』を続けていくつもりだ。

記事中に掲載されている情報は掲載日(2023年1月19日)時点のものです。

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