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大阪府立金剛高校の2年生が選択授業で実施している「届けよう服のチカラプロジェクト」の回収最終日を迎え、生徒たちは9か所に設置した回収ボックスを取りに行った。集まった子ども服が次々と教室に運ばれると同時に、細かく汚れの混入を確認しながら、丁寧にたたんでいった。
集まった子ども服は株式会社ユニクロの店舗に持ち込み、グローバルパートナーシップを結んでいる国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を通して難民の方々に届けられる。
プロジェクトの始まりは「子ども服の古着を回収するなら小学校や幼稚園、保育所などに古着回収ボックスを置かしてもらおう」「保護者の方々にどう伝えたら協力してもらえるだろうか」など生徒自らが考え準備することだった。「断られたらどうしよう」とか「集まらなかったらどうしよう」という不安からのスタートだったが、いざ始まってみると地域の方々の協力もあり「ボックスがいっぱいになったよ」と連絡をもらい、度々取りに行くことも。
何度も取りに行くのは多少のつらさはあったものの、訪問先で温かい言葉をかけてもらえたりと、地域の方々の優しさにたくさん触れられたこともうれしかったと語ってくれたのは堀内美優さんと本谷郁弥さん。いつ自分たちが難民の方々と同じ立場になるかわからないので、「これからも助け合いを大切にしたい」と笑顔で話してくれた。