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3月19日、大阪狭山市前田地区のだんじりが狭山神社で修理入魂式を行った。
同だんじりは、大阪狭山市内で最も古いだんじりの一つで、明治初期頃製作されたとされている。今回、約半年の修理を終え、狭山神社で入魂式を行った。その後、同じく狭山神社に宮入りする、狭山地区・川向地区・東村地区をお披露目曳行した。
沿道には大勢の人々が並び、勇壮で美しいだんじりを笑顔で見守った。「地域の皆でおめでたい日を祝おうという空気を肌で感じ、とてもうれしかったです」と、前田地車保存会役員の吉川寿一さん(78歳)。
前田地区は、構成メンバーが20軒あまり。高齢化のため、地区在住の青年団メンバーがおらず、他地域から曳き手を募っている。だが、府の指定文化財である江戸時代初期の建物「吉川家住宅(半田5丁目)」から曳行を出発し、狭山神社を地区に頂く宮前としての誇りがある。「厳しい状況ではあるが、これからも頑張って伝統を受け継いでいきたい」と、吉川さん。
記事中に掲載されている情報は掲載日(2023年5月15日)時点のものです。