[大阪狭山市]小中学生が市政に提案 防災学習やごみ箱設置/こども未来フォーラム

投稿者 記者・ 原

大阪狭山市議会議場でフォーラム参加者

小中学生が市政への提案や意見を述べる「こども未来フォーラム」が11月16日、大阪狭山市議会の議場で開催された。

市内10校すべての小中学校の代表が2人1組で登壇。日ごろ感じている問題を究明、どう解決できるかを議論し、市の担当理事者に提案する形で意見を述べた。

そのうち、南中学校は「地域住民とともに行う防災学習」を提案。災害に備える意識をすべての世代で共有するため、住民同士が顔見知りになることの重要性に言及した。誰もが参加しやすいレクリエーション形式のイベントを企画し、防災訓練も盛り込んではどうか、と質ただした。

答弁に立った危機管理室長は、日中に発災した場合、多くの大人が市内に不在となることから、高齢者避難を促すうえで、中学生は頼りになる存在。避難所運営にも関わってほしい、などとのべ、提案を歓迎した。

また、北小学校は「ポイ捨てのないまちづくり」と題して、公園などにオモシロごみ箱の設置を提案した。

資源ごみを回収箱に入れると返金額が記されたレシートが発行され、換金できるシステムを紹介。実際に採用しているフィンランドで、ポイ捨てのない街を実現していることから、人々の行動変容を促す取り組みとして導入を提案した。

答弁に立った市民生活部長は、以前は設置していた公園のごみ箱を現在は撤去していると述べ、その理由を家庭ごみを持ち込む人がいるため、とした。ただ、市内各所にリサイクルボックスを設置しているので、まずはこれを十分に活用することを促していきたい、と答えるにとどまった。

各校は夏休み以降3回にわたって話し合いの場をもち、提案をまとめた。その際、狭山高校の生徒らが加わりアドバイスを行うなど協力。フォーラム当日は傍聴席で狭山高校の生徒らも小中学生らを見守った。

記事中に掲載されている情報は掲載日(2024年12月4日)時点のものです。

泉北・金剛さやまコミュニティでは、新しいお店の情報や季節の移り変わりなど、いろいろな情報を募集しています。
投稿・情報提供いただき、採用された方から抽選でプレゼントを進呈しています。お気軽に投稿してください。

大阪狭山市議会議場でフォーラム参加者
最新情報をチェックしよう!