編入試験に挑戦中
大阪狭山出身の女流棋士・西山朋佳さん(29歳)が、棋士編入試験に挑戦している。
将棋界は、男女の区別なしのプロ棋士(一般に「棋士」と呼ばれる)と、女性だけのプロ棋士(女流棋士)という、2つのプロ制度がある。「棋士」になるためには、棋士養成機関である奨励会で、26歳までに四段に勝ち上がらなければならない。西山さんも奨励会に挑戦し、好成績を収めたが、惜しくも次点となり、一度は棋士への夢が絶たれた。
その後、21年に女流棋士に転向し、大活躍。現在、白玲・女王・女流王将の3つのタイトルと、永世女王のクイーン称号を保持している。
棋士になるためには、もう一つ方法があり、棋士の公式戦に特別枠で参加し、一定以上の成績を挙げ、棋士編入試験資格を得て、同試験を突破することだ。西山さんは、24年の公式棋士戦で勝ち星を積み重ね、7月4日、第18回朝日杯一次予選で勝利。成績を「13勝7敗(勝率6割5分)とし、ついに棋士編入試験の資格を獲得した。女性で編入試験資格を獲得したのは、史上2人目である。
12月に第4局
棋士編入試験は、新人棋士5人と対戦し、先に3勝すると突破となる。第1局は、9月24日に行われ、西山さんが勝利。女性が棋士編入試験で勝利を挙げたのは、これが初めての快挙。第2局は、西山さんの体調が万全でなかったこともあり、敗北。11月8日の第3局も負け、通算1勝2敗と、後がない状況だ。棋士編入試験は、今後も1か月ごとに行われ、次回は12月の予定。史上初の女性棋士誕生となるか、日本中が注目している。
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