パリ五輪・男子ブレイキン日本代表で、大阪狭山市出身の半井重幸さん(22歳・ダンサーネームShigekix<シゲキックス>)。姉の影響で7歳からブレイクダンスを始め、9歳で初めて世界大会に出場すると、次々と主要大会で優勝するなど、早くから才能を開花。20年、全日本ブレイキン選手権で初優勝、23年まで3連覇した。また、ブレイキン世界最高峰の大会「RedBullBCOneWorldFinal2020」でも優勝。18歳での優勝は、歴代最年少の快挙だ。パリ五輪でも、金メダル候補筆頭として期待され、開会式では日本選手団の旗手も務めた。
深夜に300人集まる
パリ五輪の半井さんの出場日には、大阪狭山市総合体育館に大きなスクリーンを設置して、試合を生中継。午後11時〜午前5時という時間帯にも関わらず、定員いっぱいの300人が集まり、地元から熱いエールを送った。
予選が始まり、半井さんが登場すると、会場が大いに盛り上がり、スティックバルーンを叩いて歓声をあげた。半井さんは予選を順調に勝ち上がり、準決勝に進むも、ライバルのカナダ選手に惜しくも敗れた。3位決定戦でも敗退し、悔しい4位となった。それでも、インタビューでは、涙をそっと拭い、「お世話になった人達に、より輝いた自分を見せられた。五輪に挑戦して、ダンサーとしても人間としてもより成長できた」と、笑顔を見せた。
体育館に集まった人からは、「シゲキックスは狭山の誇り。これからも応援する」「半井くんが一番かっこよかった。私にとってはシゲキックスが金メダルです」との声が聞かれた。