大阪狭山市婦人会が、70年の歴史に幕を閉じた。
同会は、1955年(昭和30年)に、狭山町地域婦人会として発足。当初は、女性の地位向上と社会参加を目標として活動。近年では、食品ロスや二酸化炭素削減・きれいな水を取り戻す運動など、地域と家庭の環境作りに取り組み、また、狭山池まつりなどの地域のイベントにも積極的に参加するなど、地域になくてはならない存在として親しまれた。
だが、最盛期には700人いた会員が、近年、徐々に減少。先のコロナ禍で50人にまで落ち込み、また、平均年齢が70代後半〜80代と高齢化も顕著となり、70周年記念総会で解散を宣言するに至った。
同総会で、古川照人大阪狭山市長は「同会が女性の社会進出を推進してきた結果、共働き夫婦が増え会員減少の一因となった。寂しいことだが、取り組みが実を結んだ結果でもある。地域に貢献し続けた同会は、大阪狭山の歴史に名を残すでしょう」と功績を称えた。
「70年前は、どこも衛生状態が悪く、ネズミ捕りから取り組んだ。時代の移り変わりと共に活動内容も変わっていった。全てが懐かしい」と、会員。同会会長の北眞佐子さん(64歳・くみの木)は、「長らく地域と共に、地域のために歩んできました。それぞれができることを、これからもしていきたい」と。