富田林市LGBTQコミュニティスペース「にじいろブーケ」は性的少数者(マイノリティ)の人、当事者かもしれないと思う人、理解・支援したい人が気軽に集まり、交流できる場だ。年6回開催しており、毎回違うテーマで興味のある回に参加できる。
この集いのファシリテーター(進行役)を務めるのは、市LGBTQ施策推進アドバイザーの藤原直(なお)さん(大阪市45歳=写真)。軽妙な語り口と繊細な気配りで、参加者たちの交流の架け橋となっている。
藤原さんは女性の身体で生まれ、心は男性のトランスジェンダーだ。3、4歳の頃、性への違和感を覚えた。自身で認める怖さもあったという。認めてもらえず居場所がなかったことも。家族へのカミングアウトを経て、参加したコミュニティでうそ偽りなく話せ、心が軽くなった経験から自身もスタッフや講師の活動を始めた。それから10年、当事者として学校、企業などで講演活動や場の運営を行ってきた。
「誰しもが多様性の一部。普通は狭い。多様性を認めることは自分の視野を広げる。性の多様性は目に見えづらいが、10人に1人存在する。知ることで人(未来の子ども)の命が救われる。LGBTQを知ることから始めてほしい」と、藤原さん。
次回「にじいろブーケ」は28日1時~3時に金剛中央公園で。参加費200円。事前申し込み要。詳細はQRコードから。
問い合わせ=人権・市民協働課0721・25・1000
