府内8局目 スマホでも聴けます
3月24日、府内8局目となるコミュニティFMラジオ局「奥河内ラジオ」が開局した。周波数80・7メガヘルツ、出力20ワット。受信可能エリアは河内長野市、富田林市、大阪狭山市、千早赤阪村、河南町、太子町。無料アプリ「FMプラプラ」をダウンロードすれば、全国、全世界どこでもスマホで聴ける。
代表の瀨沢真理(せざわまこと)さん(69歳=写真)は堺市生まれ。子どもの頃からラジオが好きだった。約35年間暮らす河内長野市で「地域活性化」と「防災メディア」の役割を果たそうと同局を立ち上げた。大阪千代田短期大学の屋上にアンテナを設置し、南海三日市町駅東出口すぐのカタヤビル1階にガラス張りのスタジオを構えた。
20〜70代の市民12人がラジオパーソナリティとして地域の生活情報やイベント、まちづくり、ボランティア、スポーツ、自然などの番組を発信する。災害発生時には市から緊急情報を受け、臨時放送を行う予定。そのため、器械操作から放送まですべて一人でできるように研修を行った。また、営業活動も役員含め全員で行っているという。「地域に貢献するという一心で皆さん取り組んでくれている」と、瀨沢さん。
経営難で廃局するコミュニティ放送局も多い中、瀨沢さんは自立した運営を実現するため、長年黒字を維持する「FMきらら」(山口県宇部市)の仕組みを参考にした。地元で頑張るお店や事業者と地域住民をつなぐ「奥河内ラジオクラブ」という会員システムを展開する。
問い合わせは瀨沢さん090・8206・4395