大阪狭山市出身で、大阪狭山特命大使でもある、半井重幸さん(23歳)と彩弥(あやね)さん(27歳)の姉弟が、2月に行われた「第6回ブレイキン全日本選手権」で、共に優勝する快挙を成し遂げた。
ブレイキンはブレイクダンスとも呼ばれ、1対1で音楽に合わせて、即興でアクロバティックなダンスを披露し、どちらが優れていたかをジャッジする競技で、先のパリ五輪でも新採用され、注目を集めた。
弟の重幸さん(ダンサーネーム:Shigekix)は、姉の彩弥さんの影響で、7歳からブレイキンを始め、早くから才能を開花。先のパリ五輪にも日本代表として出場し、4位入賞。開会式と閉会式で、日本選手団の旗手も勤めた。
2月の全日本選手権では、決勝で、ライバルである世界選手権覇者の菱川一心さんを破り、2大会ぶり4度目の優勝。見事、王者に返り咲いた。
姉の彩弥さん(ダンサーネーム:AYANE)は、惜しくもパリ五輪の出場は逃したものの、長年、日本のトップダンサーとして、女子ブレイキン界をけん引。男性に負けないパワフルで華やかな回転技を武器に、全日本選手権では5大会ぶり2度目の優勝を果たした。
姉弟そろっての優勝は史上初。重幸さんは「姉と共に優勝するのは、とても感慨深い。今回初めて、2人共、笑顔で帰れる大会になりました」と、うれしそう。表彰式でも、2人並んで満面の笑顔を見せていた。