海外で成人式を開く
大学1年生まで金剛地区で過ごしたという近畿大学法学部3年生の田中暖人(はるひと)さんは、学生団体「AtoZJapan」の代表を務めている。
大学2年生当時、留学先のニュージーランド(以下NZ)で同団体NZ支部を設立し、国際交流イベントなどを開催した。
昨年1月には、留学期間中で成人式に参加できない現地日本人留学生と現地新成人のためにダニーデン市で「成人式」を開催し、5か国100人以上が参加、著名人からのメッセージも寄せられた。
帰国後も、関西で留学生支援イベント開催やZ世代(1990年代半ば~2010年代前半生まれの世代)向けマーケティング、ポッドキャスト配信など、近大生はじめ大学の垣根を超えたメンバーと共に活動中。
〝挑戦するZ世代を同世代同士で支え合う〞〝出る杭は打たれる風潮を変え、応援できる社会を作る〞という志のもと、活動を通して、広義では〝世界平和〞を目指すという。
田中さんは多くの国に友達がいる。「友達がいる国と戦争したくない。全ての国に友達がいたら平和になる」との考えから、7年かけて世界12地域への団体設立を目標に掲げた。
まずは2年間休学し、この夏からスペインに行き、近年中にヨーロッパ支部を立ち上げるという。
くみの木で100人以上のZ世代が交流
1月11日、今年もNZで現地「成人式」が行われた。同日、MOD’S COFFEE STAND(くみの木)で「2025 KICK OFF PARTY」を開催。夢に向かい挑戦するZ世代が100人以上集まり交流した。
夢ボードに目標を書いたり、起業した同級生のショップ紹介や田中さんのプレゼンなどが行われた。
〝出すぎた杭は柱になる〞自らそれを体現すべく、将来を切り開こうとする田中さんら若者に希望を感じた。