[富田林市]西板持町の乾裕佳さん、農業で活躍の女性を表彰 経営力や環境改善を評価

投稿者 記者・ 吉田

農林水産大臣賞を受賞した乾さん

農林水産大臣賞を受賞した乾さん

3月、東京で開かれた「令和7年度 農山漁村女性活躍表彰」の女性優良ビジネス部門において、乾裕佳(いぬいゆか)さん(西板持町・50歳)が『農林水産大臣賞』を受賞し、大阪府内初の快挙を遂げた。

乾農園の4代目として創業以来継承する海老芋をはじめ、ナス、キュウリなど富田林の特産品を生産するほか、きらめき農業塾を運営するおおきにアグリの取締役も務める乾さん。

今回の表彰では「販売額1億円」を目標に掲げ達成した経営力、労働環境の改善・作業のマニュアル化、機能性表示食品の認証取得やGI登録による地域特産品のブランド化、後進の人材育成への貢献が高く評価され最優秀賞に輝いた。

「周りに助けられ、教えられ、みんなで作って来た。モチベーションを上げるために楽しんでやっているので、受賞するとは思ってもみなかった」と、乾さん。鹿児島の花農家に嫁いで11年、34歳の時に夫を亡くし、ほどなく先代の父親が病を発症。家業を助けるため富田林に戻り跡継ぎとなったが、生産や経営の仕方がわからず、実習生に教わったり、同業の同級生に相談し、みんなが動きやすく持続可能な農園の組織づくりに努めてきた、その成果が実を結んだ。

また、農業に関わる女性のコミュニティを作って交流したり、学校の出前授業を行うことも。最近では地域の仲間と、カフェ「mari・coco lab」のコラボで地元の野菜、果物を使用したジェラートを作ろうと、クラウドファンディングも検討中。「経営が安定し、利益が出ないと農業に好きで入って来る人が増えない」と、単価を上げる努力や新規参入者が売りやすい仕組みづくりにも注力していく意向。資材高騰や温暖化の課題にも向き合う。持ち前の対人能力と創造力を生かして今後も富田林農業の中心として活躍してほしい。

記事中に掲載されている情報は掲載日(2026年7月26日)時点のものです。

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