下水道管破損による道路陥没事故を防ごうと国土交通省が全国の自治体に求めている下水道管特別重点調査で、堺市上下水道局が調査結果を公表した(一部未調査管を除く)。
調査対象は直径が2メートル以上で、1994年以前に設置(改築を含む)された下水道管。堺市全体で延長54キロメートル、うち南区では15キロメートルが対象。
調査の結果、大規模な陥没につながる破損は確認されなかったが、南区で緊急度Ⅰ(劣化が進行し、早急な修繕等が必要な状態)と判定された箇所および緊急度Ⅱ(応急措置を行ったうえ、5年以内に計画的な対策を講じるべき状態)と判定されたおおよその箇所は画像のとおり(略図参照)。
なお、修繕等が必要な箇所は管全体ではなく、管の一部。
緊急度Ⅰ(延長139メートル)=
①三原台中学校北側緑道下の管と同中学校東側緑道下の管。
北側と東側いずれの下水道管にも、一部において侵入水やひび割れが確認された。
宮山台などで緊急度Ⅱ
緊急度Ⅱ(延長1256メートル)=
②泉北2号線「和田西」交差点北側~東側の泉北環状線に至る管
③泉北環状線の宮山台3~4丁付近で2箇所
④泉北環状線沿い岸池の東北角
⑤同線岸池東側
⑥南海泉北線北側竹城台3丁付近
⑦大蓮公園南端の若松台2丁付近。
なお、堺市全体で緊急度Ⅰと判定された延長は613メートル(うち対策が必要な延長は159メートル)。緊急度Ⅱは1829メートル(うち対策が必要な延長は1039メートル)だった。
市下水道保全課は今後、緊急度Ⅰの管については2026年度末までに対策工事を実施する予定。

