使われずに眠っている楽器を寄付し、査定額をふるさと納税する、という制度が堺市でも始まった。
市教委・学校保健体育課によると、市内43中学校のうち、吹奏楽部があるのは26校(うち南区は3校=若松台、三原台、赤坂台)。市は楽器購入費用として、毎年1校当たり30~40万円の予算を配当しているが、全く足りていないのが現状。
昭和40年代から使い続けているトロンボーンは、金属疲労で割れていたり、トランペットはピストンを押しても戻って来ないなど、満足な演奏に耐えられない状態だという。そこで同様の悩みを抱える三重県いなべ市の発案で生まれた「楽器寄附ふるさと納税」に堺市も乗ることに。
休眠楽器の寄付を申し出ると事業者が(一次=ウェブ上で、二次=現物を見て)査定し、査定額に納得した場合は寄付を実行。査定価格分が税控除されるという仕組み。ただし、居住地によらず返礼品はない。
希望する楽器はピッコロ、フルート、クラリネット、サックス、オーボエ、ファゴットなど多種に及ぶ。
寄付する団体や学校も選ぶことができる。寄付の申し出は「楽器寄附ふるさと納税」のホームページから。
記事中に掲載されている情報は掲載日(2025年11月2日)時点のものです。

