竹城台3丁の緑地を宅地造成
市が今年2月に売却した南区竹城台3丁(阪和第一泉北病院東側)の土地に戸建住宅20戸の建設が予定されている。このほど土地の開発者で施工者のオリエントホーム(大阪市浪速区)が、近隣住民など(居住者、病院、モータープール、市の施設)からの質問や要望に回答。その内容を記した報告書を市に提出した。
報告書によると、意見を述べたのは阪和第一泉北病院と市の施設管理者、居住者1者だった。その要旨は次のとおり。
阪和第一泉北病院
①(小谷)城跡側の土砂の安全性を危惧しており、何かあった場合の責任を全面的に取っていただきたい②境界を知りたい③グループホーム側に目隠しフェンスを立ててほしい④工事中も小谷池側市道に病院バスが常時通れるようにしてほしい。
回答
①誓約を交わすことはできない。万一災害、事故等が起きた場合は、原因を明確にした上で対応したい②現地で既設のポイントを確認いただける③買主に所有権が移る前にフェンスの工事はできない。買主の希望があれば設置する④鉄板を敷くなど通行できるようにする。
堺市文化課
工事車両が通る場合は、一般車両に注意をしてほしい。
回答
施設の前面道路に車両が入ることはないが、公道は十分注意し通行する。
住民A
①計画の区割りは100平方メートル。そのような安い家に住む住民が同じ竹城台3丁に移って来たのでは格差が生じる。区画を大きくしてほしい②工事は朝9時からにしてほしい③戸別訪問による説明でなく説明会を開催してほしい。
回答
①最低敷地面積を遵守した。2区画購入する買主もいるかもしれない。景観を損なうことのないよう努める②工事は8時半から夜6時を予定。騒音が発生する工事はなるべく9時以降に行う。やむを得ない場合はご理解を③希望に添えず申し訳ないが意見があれば連絡を。
ところで今回、市に届け出された土地利用計画平面図では、開発区域は開発者が市から購入したおよそ6276平方メートルのうち、市道側のおよそ3225平方メートルのみ。うち、宅地は64%、宅地の西側に道路を通す計画で、その用地が34%を占める。
現段階の計画では、道路の片側(斜面側)がまだ半分空き地のままだ。