小6と中3の全国学力テスト 4月実施の堺市、全科目で平均以下

投稿者 記者・ 髙見

学力テストなどイメージ

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学力の低い層が多い 習熟度別指導に注力

4月18日に文部科学省が実施した、小学6年生と中学3年生の全員を対象とした2024年度「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)の結果が7月末に公表された。原則として理科と英語(中3生のみ)は3年に1度の実施のため、今年度は小6生、中3生どちらも国数2科目の実施。

堺市の小6生平均正答率は国語65%、算数61%で全国平均より国語が2・7ポイント、算数は2・4ポイント下回った。中3生の平均正答率は国語57%、数学50%で、国語は1・1ポイント、数学は2・5ポイント全国平均を下回った。小6生、中3生どちらも正答率40%未満の学力低位層の割合が全国平均より高かった。

中3生の学習状況調査(アンケート)で、「学校の授業時間以外に、普段(月曜日から金曜日)、1日当たりどれくらいの時間、PC・タブレットなどのICT機器を、勉強のために使っていますか」という設問に、2時間以上利用している生徒の割合は全国平均より高く、ICT機器を自宅学習で上手に活用している生徒がいる一方、全く使っていないと回答した生徒の割合も全国平均を上回った。
授業の内容はわかりやすいかという設問に「当てはまる」と答えた生徒は国語、数学で全国平均より5・3ポイントから9・8ポイント高かった。

個別のデジタルドリルの導入も

堺市は一部の小学校と中学校全校で習熟度別指導(いくつかの科目)の実施や、全児童生徒が利用できる個別のデジタルドリルを導入するなど、効率的に学習を進め家庭学習の習慣づけ、基礎学力の定着を目指すという。〔髙見

2024年度全国学力調査・堺市

全国学力・学習状況調査
小学校中学校の最終学年を対象に文部科学省が実施。全国規模で2007年度から行われている。試験だけでなく学習に関するアンケートも実施され、児童・生徒の学習到達度や学習状況を把握し教育成果や課題などを分析、改善を図ることが目的。文科省は27年度から全てオンラインで実施する方針を示している。
記事中に掲載されている情報は掲載日(2024年10月16日)時点のものです。

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