南海泉北線の栂・美木多、光明池駅前市営駐輪場の利用が減り、閉鎖された駐輪場の利活用が課題となっている。
栂・美木多駅前駐輪場の利用件数(定期、一時とも)は2017年度1597件あったが、24年度には1246件に減り、収容可能台数の67パーセントに落ち込んでいる。
同駅前は再編整備で駐輪場が集約され、原山公園北交差点前の南第5駐輪場(当時)が20年に閉鎖、21年より泉北ニューデザイン推進室が売却も含めた活用案を民間から募集しているが、有効な活用案は寄せられていない。
同駐輪場は地上3階、地下1階で、自転車を各階に移動させる装置が設けられているため、そのまま活用するのは困難。同推進室の堂前茂樹事業推進担当課長は、取り壊す場合は市として解体費用の相談に応じる考えを示しつつ、現時点は建設費用が高騰しているため買い手がつきにくい状況では、と話す。
また、光明池駅前でも17年度に2612件(同)あった利用は24年度2309件に減り、収容可能台数の46パーセントに落ち込んでいる。そのうえ、駅から比較的遠い南第5駐輪場の利用は敬遠されがちで16年に閉鎖。現在もそのまま放置されており、8月議会で三宅達也市議(維新・桃山台)が駅前の景観を損ねているなどと指摘、解体撤去を求めた。

