[堺市南区]クビアカ資金調達 2年後まで交換会継続 市の支援は得られず

投稿者 記者・ 山本こ

クビアカツヤカミキリの成虫

クビアカの成虫、体長は3~4センチ

拡大する一方の、特定外来生物クビアカツヤカミキリによるサクラなどへの食害。行政の腰は重く、その間に、年々枯れ死する桜が増えている状況だ。

そこに立ち上がったのが、「泉北のみどりを守る会」の皆さんだ。特に被害がひどい、泉ヶ丘地区の公園や緑道のサクラの被害状況を一本一本調査し、晴美台では実に85%のサクラがクビアカに食害されていることが判明した。

今春には、サクラの樹木内にいる幼虫の脱出孔を塞ぐ作戦を実施。そして、今夏、クビアカの成虫の捕殺1匹に対し、ローソンで使える100円の金券を配布する対策をとり、7月14日の第1回交換会では968匹、28日の第2回交換会では671匹の成虫の死骸が集まり、想定以上の反響にうれしい悲鳴を上げた。成虫は、1匹でひと夏に300〜千個の卵を産むため、成虫の駆除は非常に効果的だ。だが、同時に問題も浮上した。金券の財源だ。

同会は堺市の関係機関と何度もコンタクトを取り、協力を要請したが、行政の支援は得られず、金券の費用を全て自費で賄わざるを得ない状況だ。

クビアカの幼虫は、産卵後2〜3年間、樹木の内部で食害を続けるため、今年、成虫を駆除した効果がみられるのは、2年後の26年から。それまで、25年・26年の夏に、金券交換会を続ける予定でいるが、かかる費用が約100万円。頭を悩ませた同会は、クラウドファンディングに挑戦することにした。クラウドファンディングとは、インターネットを通じて、志を同じくする不特定多数の人から少額ずつ寄付金を募って資金調達をする方法で、寄付した人には、クビアカ脱出孔封鎖作戦や植樹といった同会の活動体験などのリターンがある。

「このままでは、数年で泉北のサクラは壊滅します。泉北の美しいサクラを愛している人、日ごろからサクラの被害状況に胸を痛めている人、どうかお力をお貸し頂いて、共に美しいサクラを守り抜きましょう」と、同会の三木さん。

同会のクラウドファンディングは、CキャンプファイヤーAMPFIREというクラウドファンディング専門サイトで行っている。『キャンプファイヤー 泉北 クビアカ』で検索するか、QRコードでも。

次回は9月22日

また、9月の金券交換会は、9月22日。1時半〜4時半(少雨決行)。泉ヶ丘公園事務所前(大蓮公園内)で。クビアカは必ず殺虫して、死骸の状態で持ち込むこと。金券交換の上限は、一人50枚まで。

三木さん090・6205・5746

キャンプファイヤー泉北クビアカ
QRコード

 

記事中に掲載されている情報は掲載日(2024年9月11日)時点のものです。

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クビアカツヤカミキリの成虫
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