桜や桃などバラ科の樹木を食害する特定外来生物・クビアカツヤカミキリの被害が、光明池地区から和泉市へと広がりだした。
堺市の中江崇泉ヶ丘公園事務所長は本紙の取材に、3月の調査時には泉ヶ丘、栂の両地区に比べ光明池地区は被害が少なかったが、今夏、緑道沿いを中心に、新たにフラス(木くずと虫の糞が混ざったおがくず状の物質)が見られるようになった桜が一定数ある。被害は拡大の様相と語った。
和泉市公園緑地担当も伏屋緑地(新檜尾台と目と鼻の先)や伏見台緑地(堺かつらぎ線のすぐ西側)、さらには、その隣の光明台にまで食害が広がっているとして、この時期は薬剤散布などの対応をとっている、と。
泉州地区での被害拡大を警戒するのは、大阪府泉州農と緑の総合事務所のみどり環境課だ。市町村への防除対策の発信と各自治体の調査結果を集約している。成虫が飛ぶ距離(3キロ)から今後の被害拡大を予想し(上の図参照=提供:大阪府みどり推進室)、一層の警戒を呼びかけている。同課は各市町村の異なる管理者(公園や学校、街路など)が連携し、対策を打ってほしい、と組織の横断的連携の重要性に言及した。
記事中に掲載されている情報は掲載日(2024年9月4日)時点のものです。