日本一の「学園都市」へ
泉北ニュータウンを「日本のオックスフォード」にしようと、南区の維新議員団がこのほど大阪府に近畿大学の各学部を誘致するよう要請した。
泉北は今、府営やURの賃貸団地で建て替えが進んでいる。高層にして、余った広大な土地が更地になったままになっている。若松台2丁や竹城台3丁など。府は今後も各府営の建て替えを続けるので、さらに広大な余剰地が生じる。これらを東大阪市に密集している近大の各学部を移転させると、ユニークな学圏都市に生まれ変わる。
今までの計画では、建て替えで浮いた土地をマンションか戸建てか老人施設等に売却して、工事費用に補てんする考えだった。ところが予想以上に急ピッチで進む人口減少で「これ以上の住宅を作っても空き家が増えるばかりだ」との心配が出てきた。学圏都市にすると、すでに戸建て住宅でも空き家が増え始めているのを、学生用の下宿として活用出来そうだ。しかも学生が増えると街が活気づく。車公害の心配もない。鉄道やバスの逆輸送で、南海も助かる。近大では、泉ケ丘駅前に来秋、医学部を移転。26年には看護学部を開設。
他会派に呼びかけ
こうした利点で、南区の市議3人(三宅・伊豆丸・的場)と西林府議が、大阪府都市計画局に要望書を出した。堺市・府・URが泉北ニュータウン再生協議会(事務局=堺市ニューデザイン室)を設けて、余った土地をどうするか検討している。今後、維新議員らは他会派にも呼びかけ、ニューデザイン室に働きかける。
一方、小学校の統廃合も加速する。とくに小学校では半減しそう。これらの跡地も各学部の誘致を、堺市に要請する。