泉北ニュータウン地域で西日本初となる「電動サイクルシェアリング」の実証事業を7月16日から堺市が実施している。
電動サイクルはペダルを一切こがずに完全電動で動き、自転車のように座って運転する乗り物。16歳以上から乗れて免許は不要。
シェアサイクルとして普及している電動アシスト自転車はペダルをこがないと電動モーターが駆動しないが、電動サイクルはペダルをこぐ必要がないのでペダルもチェーンもなく、ハンドルのスロットルグリップを回すだけで前に進む。ボタンで時速6キロ設定(歩行者専用道路以外の歩道走行可)、時速20キロ(車道走行可)設定に切り替えができ、時速6キロの時は緑道での運転も可能。
7月16日に行われた試乗体験会の参加者からは「こがなくていいので楽」という声が多かった。試乗したところ、ゆっくりとスロットルグリップを回していくことに注意が必要だが初めてでも簡単に乗れた。
電動サイクルは、シェアサイクルの一部のポート(専用駐輪場)に貸し出しステーションを設置する。貸し出しステーションは、南区役所、近隣センター(三原台、晴美台、若松台)、泉ケ丘駅りそな銀行前、URや府公社の協力のもと一部のUR団地や府公社団地など計18か所に設置。今後も順次増設予定。
貸出方法はハローサイクリングアプリでの予約、決済。事業は26年3月末まで。