堺市は5月1日、仁徳天皇陵を上空から眺めるガス気球の運行を今秋から再開すると発表した。
気球は2023年5月8日に一度も人を乗せないままガスが抜け、事故原因を探ったが特定できず、運行事業者であるアドバンス社(兵庫県豊岡市)は別メーカーの気球(フンス=エアロフィル社製)で運行再開を目指していた。気球事業は気球本体に加え高価なヘリウムガスの調達に多額の資金を要することから、これまで再開が難航していた。今後は大仙公園内に設置されていた設備を撤去し、新調した気球に合う設備に一新する。
木下智尋観光推進課長によると、運行事業者は同じガス気球を7年にわたり運行している韓国の世界遺産・水原華城(スウォンファソン)にスタッフを派遣し、運行に向けたトレーニングを積むという。
100mまで上昇
ガス気球は係留式で、大仙公園内の発着場に設置されたプラットフォームから上空約100メートルまで上昇し、眺望を楽しんだのち、電動ウインチでロープを巻き取ることによりゴンドラがプラットフォームに降り立つ仕組み。テスト運行は9月頃、10月上旬の運行再開を目指す。
記事中に掲載されている情報は掲載日(2025年5月21日)時点のものです。