竹城台の緑道で写真のような桜の「取り木」が見つかったのは4月初旬のこと。「移植用桜取り木育成中」と書いた札がつけられていた。
特定外来生物クビアカツヤカミキリによる桜の食害が進み、伐採される桜が増えるさなかの出来事だ。
取り木は増やしたい木の一部を削るなどして、ビニール袋やペットボトルで覆い、栄養を供給しながら発根を促し、苗木を作る人工的繁殖法だ。本紙は最初、泉ヶ丘公園事務所が行ったものかと問い合わせたが、そうではなかった。
公園事務所の濱本浩伸所長はすぐに現地を確認、取り木をした人物に、連絡をくれるようメッセージを残した。
桜の伐採が進む中、1本でも増やしたいという思いから、取り木を行ったのでは、と本紙が濱本所長に話すと、「気持ちは察するが、市有地のため、ひと言連絡を」とのこと。だが、4月23日時点で連絡はない。苗木を育てようとする人の思いは、多くの住民も共感するはず。どうか連絡を。
記事中に掲載されている情報は掲載日(2025年5月18日)時点のものです。