南区では、公園や緑道だけでなく、街路樹として多くの桜が街を彩っていた。しかし、昨年度の1年間で、道路沿いの桜171本が伐採され、今後も続くとみられる。
最も多く伐採されたのは、竹城台23号線(若竹大橋~城山大橋間)で、61本にのぼった。南部地域整備事務所によると、クビアカツヤカミキリによる被害や、キノコの寄生によって倒木の危険があった桜が該当したという。伐採本数と場所は表の通り。
同事務所では2024年に茶山台118号線(ベルコシティホール泉北泉ケ丘の南側)の16本に薬剤リバイブ(効果持続期間2年)を樹幹注入した。
使用薬剤が高価なため、業務委託ではなく、職員が直営で実施。幹にドリルで孔を空け、アンプルを挿し、8時間程度かけて薬剤を注入したという。
だが、樹幹注入に適した木を見極めることは、樹木医などの専門家でない限り難しい。実際、樹幹注入した桜は、樹勢がすでに衰えていたとみられ、さほど効果がなく、同事務所では、翌年度の樹幹注入を行わなかった。専門家の目で選んだ樹木に、高価であっても効き目のある薬剤で対策を施すには、それなりの予算配分が必要だ。永藤市政は、それを怠ってきた。
南区基本計画2030では「みどりとともにかなえる豊かなくらし」を謳(うた)うが、標語と施策の不調和が浮き彫りになっている。


