堺市は25年度予算で公園や緑道における特定外来生物クビアカツヤカミキリ防除対策費として7044万5千円を計上したが、そのうち南区の配分はおよそ4400万円(62・5%)であることが分かった。
内訳は年2回の薬剤散布と回復の見込みのある桜への年1回の樹幹注入で620万円。防除ネットの設置と、すでに設置したネットの補修代で1200万円。残る2580万円が伐採・処分に充てられる(以上概算)。
対策費の予算化が2年早ければ、同じ2500円も桜を生かすために使えたのではないか。永藤市政のもと、木を切るため血税を注入することになりそうだ。
街路樹などには700万円
一方、街路樹や河川沿いの桜への対策予算は市全体で1600万円で、このうち南部地域整備事務所(管轄=中区、南区)の配分は900万円。防除ネットの設置に700万円、薬剤散布に200万円を充てる。同事務所に配分される900万円のうち、南区にはおよそ700万円(78%)が割り当てられる。
なお、街路樹の伐採費用が必要な場合は、通常の樹木管理費から賄い、薬剤の樹幹注入については、状況に応じて今後判断する、としている。
クビアカ対策費として予算化したことで、これまでフラスを排出しながらも、防除ネットが設置されていなかった泉北1号線沿い(竹城台側)の桜並木などにも今後対策が施されることになる。