環境に配慮した脱炭素行動をライフスタイルに取り入れてほしいと、2022年度に堺市が始めた「堺エコライフポイント事業」が着実に効果をあげている(※今年度は終了)。
専用スマートフォンアプリに登録し、対象となっている店舗や施設で①カトラリー(スプーンやフォークなど)辞退②自転車で来館③シェアサイクル利用などを申告するとポイントが得られる。貯まったポイントは電子マネーに交換したり、プレゼントが当たる抽選に応募できる仕組み。
開始した22年度はアプリ登録者数は2287人だったが今年度1月末時点で9025人に増えた。
ポイント付与のために募った協賛金や協賛品を提供する企業も11社から29社に増え、協賛金額は約162万円、協賛品は38品目、235個が集まった(今年1月末時点)。
協賛の動機は①事業の趣旨に賛同②地域貢献③自社の認知度向上など。
ポイントを付与する店舗や施設も1月末時点で市内1135か所に増えた。ポイント取得を目的に来店したり、常連客の来店回数が増えたなどの声が参加店舗から寄せられている。
3年間を振り返って、池尻亨史環境政策課長は「アプリ登録者数が年々増加していることから、事業が市民の環境意識や行動変容に寄与していると思う」と述べた。