25年10月に開業予定だった泉ケ丘駅南口側の商業・オフィス複合ビルの建設予定地は現在、更地の状態になっている。
当初の予定では、現在の「泉ヶ丘ひろば専門店街」の北側、西側に地上4階、地下1階、延床面積約1万6千平方メートルのビルを新設。商業施設や医療施設を誘致する他、ビルを経由すると泉ケ丘駅から近畿大学医学部・病院までバリアフリーで移動できる計画だった。
22年に始まった工事は順調に進み、当時の建物や杭の撤去工事も終えたが、23年8月に南海電気鉄道が新ビル建設工事の延期を発表した。23年当時、ロシアのウクライナ侵攻がきっかけで燃料が不足し建築資材が高騰、当初計画時よりも建築工事費が予想を遥かに膨らむ見込みとなったため、工事を延期せざるを得なかった。
現在も円安の進行、資材の高騰、人件費の上昇を背景に建築工事費のさらなる高騰が止まらない。
南海電鉄は泉北ニュータウンおよび泉ケ丘駅周辺を重要なエリアと位置づけており、工事はいったん休止しているが、将来につながる新しい構想で計画の再検討を進めている。
記事中に掲載されている情報は掲載日(2025年1月15日)時点のものです。