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小型ロボットを使って高齢者の生活支援や生きがい作りを目指す実証実験「アバタープロジェクト」の一環として、堺市立桃山台小学校で8日、児童と地域の高齢者がロボットを通して交流する授業が行われました。
同校では毎年、3年生の授業で、地域の高齢者を学校に招き、地域の歴史を学ぶ授業を行っていますが、今年は新型コロナ感染症対策で高齢者を学校に招くことができません。このため、実証事業の一環として小型ロボットを使った授業を開くことになりました。
使用されるロボットは、シャープ製のモバイル型ロボット「RoBoHonN(ロボホン)」で、大阪大学が実証事業用にカスタマイズしたものです。
午後1時50 分から行われた授業には24人の児童と70代の高齢者8人が参加。高齢者は栂・美木多駅近くの会場からパソコンを使ってロボットを遠隔操作し、児童からの質問に答えました。
児童らはロボットに向かって「昔は、どんな先生がいましたか」、「どんな給食がでましたか」などと尋ね、一生懸命メモを取っていたほか、「優しい先生ばかりです」「給食は温かくておいしいです」などと自分たちの学校生活の様子を紹介していました。
昨年から始まった実証事業では、今回の交流授業のほか、本の読み聞かせや子供向けの施設案内などを行ってきました。4月以降は、より職業に近い活用方法での実証実験も行っていく予定です。