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職業体験やセミナー
三原台で工事が始まっている近畿大学病院と近畿大学医学部。堺市への移転を機に同市と同大学は協力関係を一層強化しようと12月11日、包括連携協定を締結。連携の取り組み案は、健康増進やスマートシティ、子育て・教育・人材など包括的なものになっている。
協定案の「健康増進」分野では、ICT(情報通信技術)を活用したヘルスデータによる地域の人たちの健康チェックや健康相談、公開講座・セミナーの開催。また、大学構内やニュータウンの公園を利用し筋力アップ・健康維持コースなどのウォーキングコースマップを作成。アプリを活用して健康活動を支援するなどが計画されている。
「産業振興」分野では、泉ケ丘駅周辺を拠点に泉北ニュータウンでの企業立地や、泉北の魅力向上を図るため、活用地の地権者や公共交通機関など関係機関との調整、次世代ヘルスケア関連企業を中心とした実証フィールドの提供や、産学連携の推進で企業誘致に取り組む。
泉北ニューデザイン推進室・政策企画部が進めている「泉北ニュータウンにおけるスマートシティ」にも協力。ヘルスケアを含めたスマートシティの実現をめざす。
また同病院では、市内の小中学生を対象とした職業体験や高校生対象の医療体験セミナーを開催。多世代対象の健康医療・情報・工学など幅広い分野のオープン講座などを検討している。
ほかにも同院の病院食に堺産農産物「堺のめぐみ」を使用したメニューの展開。ふるさと納税の返礼品として「PET・CTがん検診コース」受診券の提供も。
病院敷地内には地域の人たちが自由に利用できるレストランやカフェのオープンも予定している。2025年開院のスケジュールとなっている。