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健康増進の実証実験
スマートフォンのアプリを利用して高齢者に健康増進を図ってもらおうと、昨年11月から市民向けの健康増進プログラムの実証実験を行っていたスポーツ用品メーカーのアシックス(神戸市)や南海電鉄などが3月24日、プログラムによって参加者らの運動習慣や体力が改善されたと発表した。この結果を受けて、アシックスと南海電鉄などは5月から第2弾の健康増進プログラムを実施する。
実証実験は、泉北ニュータウンで「健康寿命の延伸」を通じた街の活性化に取り組んでいる産・官・学の共同体「堺市健康寿命延伸産業創出コンソーシアム(SCBH)」の補助金を受けて、約3か月間行われた。
実験では、スマホを持っている泉北ニュータウン在住の60歳以上の市民、約30人を対象に、自分で健康チェックや健康寿命の予測などができるアプリを提供。年齢や体力に合わせたトレーニングメニューを、55
種類の中から個別に配信した。
3か月間の取り組みの成果を実施前と比較したところ、週4回以上運動する人が25%から54%に増加。体力や歩行能力、認知機能を総合的に評価した指数「健全年齢」を見ると、健全年齢が改善した参加者は79
%で、健全年齢が実際の年齢よりも若い人は実施前の58%から75%に増加した。特に、個別配信されたトレーニングに取り組んだ人ほど改善度が高かった。
28日まで30人 参加者を募る
こうした結果を受け、アシックスと南海電鉄は第2弾として5月から8月まで、同様の健康サポートプログラムを開催する。5月16日〜8月22日までの予定で、初日と最終日に泉ヶ丘センタービルで健康測定などをするほか、期間中に2回、大蓮公園周辺でウオーキングイベントを開く。また、3D足形計測に基づくウオーキングシューズがアシックスから提供される。
募集人数は30人(先着順)で、年齢などは問わない。参加費用は3万3千円(税込み、シューズ代含む)。申し込み締め切りは28日。申し込みは南海電鉄泉北事業部072・295・7121(平日午前10 時〜午後5時)か、QRコードから。
南海電鉄泉北事業部(平日午前10時〜午後5時)