河内長野市が、地域猫活動資金を募集すべく、クラウドファンディングを実施している。
同市では、飼い主のいない、いわゆる野良猫が、交通事故で命を落としたり、猫の糞尿や鳴き声が住民の生活環境に悪影響を及ぼすケースが多発。これらの解決策として、「地域猫活動」を支援することとした。
猫は繁殖力が非常に強く、1匹のメス猫が、年に2〜4回、4〜8匹を出産。放置すると、3年後には2千匹以上に増えることになる。そこで、野良猫を捕獲し、不妊・去勢手術を施し(この時、耳を小さくカットしてその証とする=サクラ猫とも言う)、これ以上の繁殖を食い止め、元の地域に戻して、「地域猫」として、エサやトイレの管理をし、一代限りの命を見守る。そうすることで、野良猫の頭数を減らし、住民の生活環境と動物の命を同時に守るのが「地域猫活動」である。そのための手術費用や捕獲器の購入費用について、同市では23年4月から、補助金を出すなどの支援をしてきた。ただ、地域猫に関して否定的な意見もあり、全面的に市税を投入するのではなく、クラウドファンディングで、賛同者から広く支援を募ることとした。
また、同市では、猫問題に悩む自治体に、地域猫活動を行う地域のボランティア団体を紹介し、問題解決へとより細かなケアが出来る取り組みなども行っている。「猫も大切な〝命〞です。命と住環境を同時に守るためにも、地域猫活動にご理解を」と、同市の動物保護団体「小さな命を守る会」の皆さん。
クラウドファンディングは、1月28日まで。ふるさと納税も可。問い合わせは、河内長野市環境政策課0721・53・1111
クラウドファンディング https://www.furusato-tax.jp/gcf/3663