文部科学省は4月18日に実施した全国学力・学習状況調査の結果を7月29日に公表した。調査対象は全国の小学6年生と中学3年生。教科は小学生は国語と算数、中学生は国語と数学。
大阪狭山市
小学校国語の平均正答率は71%で、全国平均、大阪府平均共に上回った。特に正答率が高かったのは、言葉の特徴や使い方に関する知識および技能をみる問題で70・8%。全国平均に比べ6・4ポイント、府平均より7・4ポイント高かった。
この点について、市教委・教育指導グループの中本真司課長は「すべての教科で音読を2〜3年前から授業に取り入れている。そのことが主語、述語の関係をとらえる上で、また難しい単語を身につける上でも有効だったのかも」と話した。
算数の平均正答率と中学校の2教科もそれぞれ全国平均、府平均を上回った。
富田林市、小6国算低調
小学校国語の平均正答率は63%で、全国平均、府平均どちらも下回った。市教委は公表資料で、目的や意図に応じて自分の考えが伝わるよう表現を工夫する力が、全国平均を顕著に下回ったと分析した。
算数の平均正答率は59%で、こちらも全国平均、府平均に届かなかった。
中3府平均超える
一方、中学校の国語は府平均を上回った。市教委は、文章の全体と部分の関係に注意を払いつつ、主張と例示との関係をとらえる力が全国平均を顕著に上回った、と分析した。
数学では全国平均より低かったものの、府平均を上回った。