大阪・関西万博の会場で運行する自動運転バス2台を、万博閉会後に南河内地域(富田林市、河南町、太子町、千早赤阪村)に導入する計画が、大阪府と大阪メトロでつくる新モビリティ導入検討協議会で進められている。
同地域は昨年12月にバス事業から撤退した金剛バスが運行していた地域。検討されているコースは▷北部ルート=上ノ太子駅(かみのたいしえき・羽曳野市)〜近つ飛鳥博物館(河南町)の7・9キロメートル▷南部ルート=富田林駅〜河南町役場経由〜千早赤阪村役場の8・3キロメートルの2ルート。
大阪府新交通施策推進課によると、万博閉会後すぐにレベル2(運転手は操作から解放されるが、何かあった際は対応が求められる段階)の実証実験からはじめ、おおむね3年でレベル4(場所や天候など特定条件のもとで自動運転システムが主体となり車を操縦、制御する段階)を目指す。
今後はテスト走行に向け、運行ルートで剥離しているセンターラインや停止線、横断歩道を引き直し、自動運転バス車載のセンサーが検知できるよう整備したり、電柱やガードレールなどの三次元情報を取得し、3Dマップに落とし込む作成作業に入る。
記事中に掲載されている情報は掲載日(2024年10月9日)時点のものです。