来年度は10園で235人
入園児数が2年続けて一桁で募集を停止
2023年、富田林市は13ある市立幼稚園(うち3園は休園中)を4園に統合再編するため、幼稚園設置条例の改正を議会に提案し、全会一致で否決された。その後、再編への動きはどうなっているのか取材した。
市立幼稚園の来年度の在籍予定園児数は表のとおり。
休園中の園を除く10園すべての園児数を合わせても235人。新3歳児は一桁という園がほとんど。園児数はピーク時だった03年の1064人の約2割にまで減っている。
子どもたちが相互に学び合う環境を確保するのが困難な状況だ。そのため、市は車両を運行し、複数の幼稚園合同で活動する場を設けるなど発達段階に応じた学びの場を提供してきた。
こども育成課によると、各園では26〜27年度にかけても園児募集を行う一方、2年続けて入園児数が一桁となった場合、翌年の募集を停止、在籍園児が卒園するのを待って廃園とする方針。
市立は残す意向
ただし、公による幼児教育の必要性から市立幼稚園を残す方向で検討が進められている。
記事中に掲載されている情報は掲載日(2025年3月14日)時点のものです。