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堺市が企業5社と協力
高齢者らが安全に利用できる移動手段の実現を目指して、堺市は民間企業5社と協力して、電動カートのシェアリングサービスの実証実験を6月1日から原山台で開始した。住民らに無料で電動カートを貸し出し、利用してもらうことで、ニーズや課題を洗い出し、事業化に向けた検討を行う。
実証実験を行うのは、福伸電機▽アルプスアルパイン▽エヌ・ティ・ティ・コムウェア▽ゼンリン▽東京海上日動火災の5社で、市と5社は昨年11月、連携協定を結んでいる。
今回の実験では原山台団地内に貸し出しポートを設置し、希望者に電動カートを利用してもらう。利用後のアンケートに協力すれば、誰でも無料で利用できる。
カートの走行スピードは時速6キロと歩行者並みで、免許などは必要なく、歩行者と同じ扱いになる。今回は操作方法が分からなかったり、トラブルが起きたりしたときのために、サポーターが1人つく。また、団地内には試乗会場も設けられる。
福伸電機は高齢者向けの電動カートを製造販売しており、今回は貸し出し用に10台、試乗用に2台の電動カートを提供。アルプスアルパインには障害物検知の技術があり、福伸電機のカートに部品が採用されている。また、東京海上日動火災は事故などの際の保険を提供している。
市などは、買い物や通院、散歩などの利用を想定しており、事業化によって高齢者の移動手段の確保や「買い物難民」問題の解決を目指す。
貸出期間は6月1日から15日までで、時間は午前9時から正午までと、午後1時から午後4時半まで。貸出時間は最大3時間。予約は電話090・5816・7227か090・7707・7470または専用サイトから。
または090-7707-7470