[泉北]「東西交通」実現に永藤市長が意欲 自動運転も検討

投稿者 記者・ 山本裕

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阪堺線と交差する大小路交差点。緑の広場のように整備、乗り換えの利便性向上を図る

大小路交差点を広場に

堺市は、南海堺東駅〜堺駅間を中心にした市内の東西交通の利便性向上に向け、電動化や自動化に対応した新交通システムを導入するとした基本方針「堺・モビリティ・イノベーション-SMIプロジェクト(素案)」を発表した。2025年の大阪・関西万博開催に合わせた運行開始を目指す。

堺市内を東西に結ぶ公共交通機関の整備は市の長年の課題で、過去には次世代型路面電車(LRT)の導入を進めていた時期もあったが、竹山修身前市長の時代に中止された。しかし、2年前の市長選で当選した永藤英機市長は、改めて東西交通の実現に向けて検討を進めていた。

東西交通の新交通システムは「SMI都心ライン」と名付けられ、最新の電動バス車両を運行。技術革新の進展も見ながら自動運転による運行も検討する。ルートは、現在の堺東駅〜堺駅間のシャトルバスと同じ大小路筋を想定しており、シャトルバスを新交通システムに置き換える形となる。

また、阪堺線と交差する大小路交差点を広場のような空間に整備、乗り換えの利便性向上や地域の活性化を図る。脱炭素化を掲げ、新交通システムのルートは乗用車の利用を一定程度、抑制する考え。事業費は24億円を見込んでいる。

美原ラインも

基本計画では美原都市拠点として整備を進めている美原区黒山周辺と市内中心エリアを結ぶ「SMI美原ライン」の構想も示した。

美原ラインでは、既存の道路に優先・専用レーンを設けたり信号を制御したりして定時運転を行うバス高速輸送システム(BRT)の導入を検討する。

市は10月ごろに素案のパブリックコメントを実施し、11月ごろに基本方針として策定する予定。美原ラインについては、来年度から実証実験を行い、需要や課題について検証する。

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記事中に掲載されている情報は掲載日(2021年10月1日)時点のものです。

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