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昨年4月に大阪府から堺市に無償譲渡された児童厚生施設、市立ビッグバンについて、市は「宇宙」に関する展示を増やすなど、幅広い年齢層が利用できる施設としてリニューアルする方針を決めた。ビッグバンは、漫画家の松本零士氏が考案した「時空飛行船フロ
ンティア号」という設定で、宇宙に関する展示もあるが、現在は小学生や就学前の児童の遊びやおもちゃをメインにした施設となっている。
興味引く展示を
市が策定したビッグバンの基本計画案によると、整備や運営のテーマは「宇宙」で、「宇宙を知り未来を創造する力を身に付ける」がコンセプト。JAXA(ジ ャクサ)などの宇宙関連団体にも協力を求め、体験プログラムやワークショップの開催、本物の宇宙技術の紹介などを行う。
各階にもテーマを設け、1階は「宇宙への旅にいざなう」で、子どもたちの宇宙への興味を引き出す展示などを行う。
2階は「豊かな発想力を育む」で、「ものづくりラボ」やワークショップなどの体験型プログラムを開催。3階は「子どもが主体で交流する」で子どもたちが互いに協力して体を動かせる場とする。4階は「広い視点を身につける」で、ワークショップなどを通して、子どもたちが目標達成に向けて仲間と協力しあえる考え方や力を身に付けられる企画を実施する。
市はビッグバンと新たに開設する泉ヶ丘公園を一体的に整備する方針で、体験プログラムやワークショップは、ビッグバンと隣接する交流広場や展望広場、泉ヶ丘公園も活用する。
市は市民から寄せられたパブリックコメントなども踏まえて、近く基本計画を策定。市が館内の展示改修を行い、施設運営は指定管理者に委託する。
現在、運営を委託している指定管理者との契約は3年間で、それまでは現状のままで運営し、新たな指定管理者に委託する2024年度にリニューアルオープンする予定。