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新田開発、食糧増産に寄与
河内長野市域最大のため池「寺ケ池」=写真=と池に水を引く「寺ケ池水路」が昨年11月、世界施設遺産に登録された。
両施設は江戸時代に築造された。1633年から16年の歳月をかけ、水源となる石川から8・2キロの水路を引き、この地にあった小さな池を大きなため池へと拡大した。
これにより新田開発が進み、地域の石高は約100倍に増加、農業発展、食糧増産に大きく貢献した。現在も3つの水利組合が連携して施設を管理し、農業用水を安定的に供給している。
世界かんがい施設遺産は、かんがい農業の発展と貢献など歴史的・技術的・社会的価値のあるかんがい施設を国際かんがい排水委員会が認定・登録する。
国内では今回を含め44施設が登録されている。近隣では狭山池(大阪狭山市)、久米田池(岸和田市)、大和川分水築留掛かり(柏原市他)がある。
記事中に掲載されている情報は掲載日(2022年1月7日)時点のものです。