[金剛]狭山池に今年も〝龍神淵〞が出現

投稿者 記者・ 山本こ

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狭山池は、毎年、農業用水の利用が少ない冬季に、池の水位を低下させる「池干し」が行われる。池の底泥を乾燥させることで、水質汚濁の原因となるアオコなど藻類の発生を防ぐのが主な目的だ。

池干し期間中だけに見られるのが、龍神社の前方にある直径27メートル・深さ5メートルのすり鉢状の大きなくぼみ、「龍神淵(りゅうじんふち)」だ。

平成8年の池底掘削工事の際に発見。淵の中央部分には陶製のツボが埋められ、中には御神体が入れられていた。なぜこのような祭り方をしたのか。

言い伝えによると、狭山池に昔から住む雌雄の龍神は、池干し中は西除の滝つぼに移り、池の水がたまると池に戻っていた。西除を中心とする安政の大改修で滝つぼを埋めることとなったが、工事の際にけが人が続出。龍神の祟たたりだと恐れられ、安政5年、滝つぼの代わりとなる大きな淵を掘り、祠(ほこら)を池中に祭った。これにより、池干し中も龍神は淵の底にたまった水に住むことができるようになり、人々は淵での漁を禁止するなど、大切に扱ってきた。

平成の大改修でもこの淵は残され、令和の今も、龍神達は狭山池を見守り続けている。

記事中に掲載されている情報は掲載日(2022年1月21日)時点のものです。

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