来年度から堺市で本格実施される学校群(中学校区のなかで小学校・中学校を一つのチームとして考えること)の取り組みに先立ち、現在モデル校の一つである赤坂台学校群(赤坂台中学校・赤坂台小学校・新檜尾台小学校)で、11月21日合同防災授業が実施された。
今回は新檜尾台小学校の「地域と共に行う防災教育」を学校群で共有し防災・減災をテーマに赤坂台中学校で、小学5年生と中学2年生約200人が学年を混ぜた約10人のグループに分かれ、南消防署の指導のもと様々な体験を行った。
消火器の扱い方を習い的にあてる水消火器体験、安全な煙が充満したテント内を姿勢を低くし通り抜ける煙体験、防災倉庫の見学、動けない人を毛布で包み一人でもスムーズに運ぶコツを学ぶ毛布搬送体験、心肺蘇生体験は模型を使いチームで協力して行った。
南区自治推進課による講演では「生き残ることと生き延びることが一番大切」とし「想像力をもつことが防災の第一歩」と話した。最後にグループごとに中学生がリーダーとなりディスカッションを行いこの日の授業を締めくくった。
体験を終えた生徒らは「煙体験は本物みたいで何も見えなかった。水消火器体験は自分が遭遇した場合に役立つ、とてもいい経験だった。普段関わることが少ない人たちと関わる機会ができて楽しかった」と話した。赤坂台地区は3校が密接しているという特徴を生かし地域防災に力を入れており今後も継続していく。