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男女40人の小中生預かる
市立児童自立支援施設の開設を進めている堺市は、南区泉田中に男女40人の小中学生を受け入れることのできる施設を整備するとの基本計画をまとめた。2019年度に設計に着手、25年4月の開所を目指す。
施設建設を予定しているのは南区泉田中の元宅地造成地、約6万4720平方メートル。昨年、府内の建設会社から約6億6669万円で購入した。
児童自立支援施設は不良行為をした児童や家庭環境に問題があり生活指導が必要な児童を入所させ、健全な育成を図るのが目的。児童福祉法で政令指定都市は施設を設置するよう求められているが、これまで堺市にはなく、府立修徳学院に21人分の定員を確保していた。しかし、近年は入所が必要な児童の数が増加しており、府から早期の施設整備を求められている。
基本計画によると、施設は校舎となる本館のほか、男子寮と女子寮2棟ずつ、体育館、プール、運動場などを整備。地域交流棟も設ける。地域交流棟は地域のボランティアや学生と入所児童が交流を図るための施設で、ボランティアや学生による手芸など趣味講座やイベントの開催を想定しているほか、地域住民にも開放するという。
建設には、地元自治会の多くが理解を示しているが、一部に根強い反対の声がある。自立支援施設整備室の本村豊治次長は「地域との連携や交流を図りながら、児童の早期自立に取り組む施設にしたいと考えており、施設整備に向けて住民の理解が得られるよう努力したい」と。