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【解説】堺市議会の「賭け麻雀騒動」は、市民の前での市議らの批判合戦という醜態をさらした挙げ句、「事実が確認できない」という何ともお粗末な結果に終わった。
議会は、これで騒動を幕引きにしたいようだが、本当にそれでいいのか。
今回の騒動では、本会議で市議4人の実名が出され、賭け麻雀をしていたと追及された。また、4人の職員も実名はだされなかったものの、ほぼ特定される形で取り上げられ、私生活の一部まで明かされた。
果たして、市議会は彼らの名誉回復をどのように図るつもりなのか。「調べましたが、よく分かりませんでした」で、本当にいいのか。
特に責任が重いのは、本会議で質問を行った大阪維新の会である。なぜ、根拠の乏しい話を、あたかも確たる証拠があるように取り上げたのか。1人の職員の酒席での「作り話」だけを根拠に、「賭け麻雀疑惑がある」と8人を指弾した大阪維新は、確たる証拠を示せなかった以上、8人に公の場で謝罪し、質問の経緯について説明すべきだ。
さらに、一連の議論の中で、質問した池田克史市議は、職員1人の話を鵜呑みにして裏付けを取らないままマスコミに話し、本人が「作り話だった」と謝罪しているにもかかわらず、私的なLINEの内容を議場で公にしたことが分かっている。
池田市議は、今でも疑惑をかけられた市議に対し、客観的な証拠を示すことが議員の説明責任だと主張しているようだが、ならば、池田市議こそ「麻雀疑惑」がでっち上げでないことを証明し、説明責任を果たすべきではないのか。
堺市議会基本条例には「議員は、常に高い倫理観を持って、誠実かつ公正に活動することを通じて、市民との信頼のきずなを深め、その職責を果たすことによって、市勢の発展のために尽力しなければならない」とある。大阪維新の会と池田市議は、市議会を混乱させ、市民の信頼を損なったことについてどう考えているのか。
次に、政治家としての説明責任を果たすのは、大阪維新と池田市議の番だ。
「賭け麻雀疑惑」騒動は終結 維新は証拠示せず 一部市議は当日チラシ配布
堺市議会の本会議で、大阪維新の会の池田克史市議が「外出自粛期間中に市議と市職員8人で…