コミュニティ
７月に、末期がんで余命２か月と言われた母。病院が大嫌いな母のたっての願いで、「家で看取る」という選択をした。だが、言うは易く行うは…で、正直、大変だった。私一人の力では到底無理で、叔母やその家族一同の「チーム親戚一同」のチームワークと、ヘルパーさんやケアマネージャーさん、訪問看護師さん、訪問ドクターなど、プロの方のお力をお借りして、９月２日、旅立つ母を看取ることができた。
私自身、精神的にも体力的にもかなりつらかったが、母の安らかな顔を見ると、母の希望を叶えられてよかったと、心から思った。一生、忘れられない夏になった。
（記者・山本）
猛暑日の連続だった８月のある日、暑さに負けないぐらい熱い方を取材した。88歳のテノール歌手、田中公道さんだ。ごあいさつの第一声を聴くだけで、甘美で華のあるテノールの歌声が想像できた。18歳で抱いた熱い思いを、貫き通してこられた歩みを拝聴。月日が経っていることも鮮明に覚えておられ、オペラの舞台で培った表現力で生き生きと話してくださった。
歌手寿命のさらなる延伸に向けて、努力を続けておられる生き様が強く印象に残った。暑いから歳（とし）だからと、言い訳していた自分に喝を入れる取材となりました。
（記者・浅利）
記事中に掲載されている情報は掲載日（2025年10月14日）時点のものです。
