この記事は公開日から1年以上経過してるため情報が古い可能性があります。
工期は5年程
富田林市庁舎の整備は、現在地で全面建て替えする方向で作業を進めている。10月までに整備方法など基本計画を策定し、今年度中の基本設計開始を目指す。
庁舎整備の場所は、1万㎡前後の敷地面積を有する市有地が条件。
現在地(1万143㎡、うち1223㎡が借地)、金剛中央公園(2万7991㎡)、市民総合体育館(1万3226㎡)、すばるホール(1万136㎡)、レインボーホール(9511㎡)の5か所が候補とされた。
防災性・利便性・敷地の制約・事業の効率性・まちづくりの可能性について評価。現在地が89・5点(100点満点)で、次点の市民総合体育館68・5点を大きく上回った。
整備方法は一部建て替え(北館建て替え、南館大規模改修)と全面建て替えの2パターンを比較、検討。整備基本方針の実現性や長期的な経済性などを勘案し、全面建て替えと判断した。
コストは90億円前後
新庁舎は免震構造で、延べ面積約1万5500㎡。現庁舎を活用しながらの工事になるため、工期は5年程度要する。整備コストは、仮庁舎の有無など施設の配置状況によるが、90億円前後とみられている。
現在の庁舎は、地下1階地上4階・延べ約6800㎡の北館と地上2階・延べ約300㎡の別館、地下1階地上6階・延べ約6500㎡の南館からなる。
北館と別館は1970年建築で旧耐震基準。南館は84年建築で新耐震基準だが、災害時の防災拠点として求められる基準にはない。
耐震性能の不足に加え、設備の老朽化、窓口・事務スペース面、バリアフリー・ユニバーサルデザイン面、駐車場の配置などに課題がある。