「SDGsを小中学生に身近に感じてほしい」 講演活動を行う堺市の女子大生

投稿者 記者・ 山本裕

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 持続可能でより良い世界を目指すために国連で採択された国際目標SDGs(エス・ディー・ジーズ)について、小中学生に知ってもらおうと小学校などで講演を行っている堺市南区出身の女子大生がいる。6月にも母校の福泉南中学校で講演を行い、「自分の小さな一歩が世界を変えることにつながる」と訴えた。

 この大学生は、広島市立大学国際学部2年、山中景暁けあきさん(19)=南区大庭寺。福泉南中学3年のときに、日本青年会議所主催の「少年少女国連大使」というプログラムに参加し、実際に国連に行ってSDGsについて学んだ。

 SDGsは世界をよりよく変えていくための17の目標が掲げられ、169のターゲットが設定されている。その中には、個人で取り組めるものも含まれている。

 山中さんが国連大使に参加したのは、中学1年のときに同じプログラムに参加した2年先輩の帰国報告を聞いたのがきっかけ。「アメリカに行くなんて、かっこいい」と、自分も応募してみようと決意。3年生で見事選ばれた。
しかし、当時の山中さんの関心は初めて海外に行くことで、SDGsについては自分には関係ないことだと思っていた。ところが、プログラムを通じ、だれでも取り組むことができる目標だと知り、それ以来、「自分のささいな行動も、世界を変えるかもれない」と考えるようになったという。

 帰国後は、小学生や中学生のうちからSDGsに関心をもってほしいと、母校の福泉中央小などで講演。今回は、新型コロナ感染症の治療などにあたる医療関係者にメッセージ付きフェースシールドを送るという取り組みに会わせて、福泉南中で講演を行った。

 現在は、地域コミュニティの中での多文化共生に関心があるという山中さん。今後も機会があれば小中学校で講演をしたいといい、「個人のほんの少しの行動でも世界の変化につながっていくことを伝えていきたい。一歩を踏み出す勇気や大切さを伝えていけたら」と話している。

記事中に掲載されている情報は掲載日(2021年6月17日)時点のものです。

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