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陶器山で、7月下旬、猛毒キノコの「カエンタケ」が発見された。
カエンタケは、数センチから10センチ程度の細長い棒状のキノコで、鮮やかなオレンジ~赤色が特徴。夏から秋にかけて、ブナ・コナラなどナラ類の根本付近に発生することが多い。毒性は非常に強く、触れるだけで皮膚がただれ、強い炎症を起こす。また、食べると、呼吸困難・言語障害・多臓器不全・小脳の萎縮による運動障害などの後遺症を引き起こすほか、3グラム以上の摂取で死に至るとされている。
深井の谷さん見つける
陶器山での発見は、今回が初めて。発見者の谷勝行さん(55歳・堺市中区深井清水町)は、自然観察が趣味で、2年前、逆瀬川地区でも、堺市で初となるカエンタケを発見している。
本来は発生が稀なカエンタケであるが、近年、各地で発生している昆虫食害による集団ナラ枯れにより、枯れ木や弱ったナラ類に、発生するケースが多くみられ、生駒山系では、大量発生が問題となっている。
陶器山でも5年前に集団ナラ枯れが発生しており、あまの街道と陶器山の自然を守る会の森山さんは「今後、陶器山でも大量発生する可能性がある」と、警戒を強めている。「大雨の後などに一斉に発生する可能性もあるので、充分に注意して欲しい」と。
カエンタケを発見した場合は、決して触ったり、食べたりせず、速やかに、堺市泉ケ丘公園事務所(072・291・1800)に連絡を。