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狭山駅〜大阪狭山市駅の築堤
狭山駅〜大阪狭山市駅間の築堤にある7つのレンガ造りのアーチ橋(暗渠<あんきょ>)「土木学会選奨土木遺産」に認定された。暗渠は明治期後半に造られたと見られている。1898年(明治31年)の鉄道開通により狭山池から水と人の往来が遮断されないよう、水路や通路として築造。地元では順に番号を付して「〜号暗渠」と呼ばれている。
アーチ部分のレンガの厚みや長さ、形状など変化に富む。明治期のレンガ積み工法など土木技術の粋を集めて施工されたものである。
認定された構造物は「大阪狭山市域の南海電鉄煉瓦造暗渠群」。第40号暗渠(1号、通行可)、第41号暗渠(2号、通行可)、狭山里道暗渠(3号、通路可)、第42号暗渠(4号、水路)、狭山里道架道橋(5号、通行可)、第43号暗渠(6号、通行可)、東除川暗渠(7号、水路)。7号暗渠は希少な「ねじりまんぽ(斜拱橋)」。
この土木遺産認定制度は、歴史的土木構造物の保存を目的に2000年に設立。大阪府下では中之島の橋梁群、安治川トンネル、毛馬閘門(こうもん)・洗堰(あらいぜき)群など。
記事中に掲載されている情報は掲載日(2020年11月20日)時点のものです。