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堺市は10月4日から31日までの1か月間、泉北ニュータウンの近隣センターなどで定期的にキッチンカーや移動販売車を出店し、生鮮食料品や本格料理、堺特産品などを気軽に購入できる移動販売の実証プロジェクトを実施した。
買い物難民の救済だけでなく、新型コロナウイルス感染拡大に伴う新しい生活様式に対応することが狙い。出店場所は釜室公園、UR原山台1丁団地、赤坂台近隣センター、宮山台近隣センターで、週2回出店。
釜室地区では、出店日の日曜日に自治会や青年団が協力して、公園横の会館内でボランティアカフェを開店、より多くの近隣住民を呼び込んだ。ほかの地域でも親子連れなどが多く来店し、食べ物を持ち帰る姿が見られた。赤坂台近隣センターの「農家の台所」代表の山本享映さんは「初めてのお客さんも来てくれた。近隣センターの活性化につながれば」と期待する。
堺市ニュータウン地域再生室によると、4日から11日までのキッチンカーの売り上げは、1回当たり平均して117食、5万7643円。来店者に行ったアンケートでは、「高齢者の外出のきっかけにつながってほしい」「他の近隣センターでも実施を」「色んなジャンルのお店が出店してくれれば楽しめる」など。
同再生室の古下正義さんは「今後、近隣センターの既存の店や自治会を含め地域住民の意見を聞き、地域の活性化や住民の利便性向上にキッチンカーや移動販売車をどのように継続活用していくか検討したい」と語る。