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小学6年生と中学3年生を対象に昨年4月に実施された全国学力調査の平均正答率総合平均で、大阪府下33市のうち吹田市が小、中学校とも1位だった。北大阪地域の市が上位3位を占め、河内長野市が南河内地域で、堺市が泉州地域でそれぞれ最上位となった。
小学校では、総合平均で唯一70を超えた吹田市が1位。河内長野市が67・0で4位に。府平均(府)より4・0ポイント(以下Pで表示)、全国平均(全国)より1・5P上回った。
堺市と大阪狭山市が65・5で8位に並んだ。府より2・5P上回り、全国とは同じ水準だった。和泉市は64・0で15位。府より1・0P高いが、全国より1・5P低い。富田林市は63・0で17位だった。府と同水準ながら全国より2・5P下回る。
中学校では、吹田市と箕面市が総合平均68・0で1位。河内長野市と富田林市が62・3で9位。府より1・0P上回ったが、全国より0・7P下回った。富田林市は小学校とくらべ大幅にランクが上がり、大阪狭山市より上位にきた。
大阪狭山市は62・0で11位。府より0・7P上回るが、全国より1・0P低い。堺市は13位に。61・0で府より0・3P、全国より2・0P下回った。和泉市は58・3で23位。府より3・0P、全国より4・7P下回る。
府平均以上の市は小学校で18、中学校で12。全国平均以上は小学校で10、中学校では8にとどまる。
上位10位の市を地域別にみると、小学校は北大阪(7市)が6、南河内(6市)が2、泉州(9市)と東部大阪(10市)がそれぞれ1。中学校は北大阪が6、南河内が2、東部大阪が2。なお大阪市は小学校22位、中学校16位だった。
和泉の中3生 小6時の学力より大幅低下
また、同調査で、和泉市の小学校の平均正答率が全教科で府平均以上だった。今年の中3は16年の学力調査に小6で参加している。小6時と中3の平均正答率の全国比を比べることで、この3年間の学力向上に取り組んだ成果の一端が推測できる。和泉市では、全教科で大幅にダウンした。
小学校の平均正答率は国語、算数とも府平均を1ポイント(P)上回った。全国平均とは国語が3P下回ったが、算数は同じ水準。 国語では言葉などの知識や理解など、算数では量の測定などに課題が見られる。
中学校の平均正答率は、全教科で府平均以下だった。国語で3P、数学で4P、英語で2P下回る。全国平均とは国語と数学で6P、英語で2Pの開きがある。
国語については言葉などの知識や理解の領域で、数学については関数・資料の活用の領域で、英語については聞くこと・読むことの領域で課題があるという。
小6時と中3の平均正答率の全国比では、国語で3・2P、算数・数学で7・1Pダウンした。下げ幅は府平均
の3〜4倍になる。
同調査は前回まで、基礎知識に関するAと応用力を問うBに分かれていたが、今回から統合された。また中学校の英語が初めて加わった。なお各市とも学校別の平均正答率は非公表。