池干し中の狭山池

投稿者 読者投稿 記者・山本こ

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狭山池は、現在、「池干し」のため、池の水が大変少なくなっています。

これは、狭山池の水質を維持するため、毎年、農業水の利用が少ない冬場に、池の水を放流し、
池の底にたまった泥を乾かしたり、アオコの発生を抑えるため、行われます。

この池干しにより、狭山池の水位は、約5メートル下がります。
そして、池干し期間中だけに見られるのが、西堤近くの龍神社(りゅうじんじゃ)すぐ横にある「龍神淵」と呼ばれる円錐状の穴です。
直径約27メートル、深さ5メートルの大きな穴です。

狭山池には、大昔から雌(めす)の大蛇が住んでおり、現在の富田林市にある栗ケ池(諸説あり)に住む雄(おす)の大蛇に恋をし、
たびたび狭山池から栗ケ池に会いに行っていましたが、移動のたびに周囲の田畑や家を破壊するので、
困った住民らが、狭山池で一緒に暮らしてもらおうと、龍神社を建てたと伝えられています。

池干しで水位が下がっても、龍神様が住むところに困らないよう、龍神淵の底には、池干し期間中も水が溜まるようになっています。

池干しは、来年2月まで行われます。

記事中に掲載されている情報は掲載日(2020年12月4日)時点のものです。

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